お子さんの歯並び、真ん中がずれていませんか?

 

歯の萌え方のずれ 咬み合わせによるずれ 左右の骨の形態のずれ

お子さんの歯並びが問題ないのか心配されている親御さんも多いことと思います。歯のガタガタや出っ歯、受け口になっていると、歯並びが良くないなとわかりやすいのですが、一見咬み合わせは何の問題もなさそうでも、よく見ると上下の歯並びの真ん中がずれているというお子さんがおられます。上下の真ん中のずれを放置すると、将来的に大きな不正咬合に発展してしまうことがあります。今回は上下の真ん中のずれについてお話したいと思います。

上下の歯並びの真ん中がずれてしまう要因として、次の3つの原因が考えられます。
・歯の萌え方によるずれ
・咬み合わせによるずれ
・左右の骨の形態のずれ

歯の萌え方のずれは、文字通り歯が斜めに萌えたり、隣の歯と重なり合うことによって、上下の真ん中がずれてしまう場合で、歯の萌えるスペースが足りなくて、歯並びがガタガタになっていることが原因です。咬み合わせや骨格の問題ではありませんので、歯並びを綺麗に並べてあげれば上下の真ん中は合ってきます。問題としては比較的軽度であると言えます。

咬み合わせによるずれは、歯の萌え変わりや咬み癖、睡眠時の寝方、頬杖などの癖により、左右どちらか一方に咬み合わせがずれてしまう場合で、歯が永久歯に萌え変わったり、癖を治せば真ん中のずれは自然と戻ってくることが多いです。しかし、ずれた状態が長期になると、ずれたところでしか咬めなくなり、真ん中が戻ってこなくなることもあります。そうなると、骨の成長が歪んだ状態で進んでしまい、骨格的な問題に移行してしまう可能性があります。

骨の形態のずれは、左右の骨の長さや大きさが異なってしまい、上下の真ん中が全く合わない状態です。左右の骨格の成長力の差が根本的な問題のため、成長によりずれがどんどん大きくなる可能性が高く、治療も長期に渡ります。問題としては最も深刻です。放置すると、歯並びの真ん中がずれるだけではなく、奥歯の咬み合わせがずれてしまい、顔立ちも歪んでしまうため、外科矯正が必要になることがあります。一旦ずれてしまった骨の大きさを戻すことは容易ではないため、早期の治療が望ましいです。

一見問題なさそうに見えても、その後に大きな問題に発展しまう場合があります。特に上下の真ん中のずれは、わかりにくいため見過ごされがちです。お子さんの歯並びは問題ないからとお考えの親御さんも、もう一度お子さんの歯並びをご確認いただき、もし真ん中のずれがあった場合は、早めに矯正専門医にご相談いただくことをお勧めいたします。

2017年2月26日

院長 大西 秀威